著者
松原 崇
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.87-92, 2014-06-05 (Released:2014-07-31)
参考文献数
33

脳や神経系の活動を把握することは,その計算機構の解明に重要であり,様々な粒度で研究がなされてきた.脳の活動は酸素を消費し,血中酸素濃度を変化させる.fMRIは人体に磁場をかけその応答を取り出すことにより,血中酸素濃度に依存する信号(BOLD信号)を得ることが出来,脳の活動部位を調べることが出来る.非侵襲な脳活動の計測法として広く用いられているが,BOLD信号からは脳活動を間接的に知ることしか出来ないため,背後にある脳活動を明らかにする数理モデルが多数考案されてきた.本稿では単一の神経組織に関するBOLD信号の数理モデルと,それらのネットワークを対象とした数理モデルを紹介する.

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>fMRIの時間解像度は低く数秒のオーダーであるが,空間解像度に優れ,脳を一片数mm程度の部位に切り分けて計測することが出来る https://t.co/U4naujg99o

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