著者
沖山 翔
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.650-657, 2017-01-01 (Released:2017-01-01)
参考文献数
4

医療情報はインターネット上にあふれているが,その信頼性は必ずしも高いとはいえない。オンライン病気事典MEDLEY(メドレー)は数百名の医師が共同編集する医療情報提供Webサイトである。ここでは医師のみが記事を記し更新することでその正確性を担保し,年間10万回の改訂によって最新の知見が集められる体制をとっている。また疾患,症状,医薬品,医療機関,医学論文といったデータベース同士の関係性を定義することで,症状や年齢,性別から,それに合致した疾患を演繹する「症状チェッカー」などのツールを開発している。MEDLEYとそのツールについて概括するとともに,情報処理アルゴリズムについて,種類ごとの特徴と医療にもたらし得る価値について考察した。

言及状況

外部データベース (DOI)

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とてもおもしろかった。メタデータマネジメント的に。
[NDC4][医学][情報学][データベース] “内部ではいつ誰がどの部分をどのように修正したかといった改変記録が恒久的に残されている”

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オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割 https://t.co/2ABWHFEb9A
とてもおもしろかった。メタデータマネジメント的に。 / “オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割” https://t.co/x3gvwl76kx
“内部ではいつ誰がどの部分をどのように修正したかといった改変記録が恒久的に残されている” / “オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割” https://t.co/RtBuXZT7qy
"それぞれのデータの関係性が定義されることで,情報としてはそのたびに一つずつ次元が増すことになり,情報量や利用用途が飛躍的な広がりをもつ" https://t.co/IrfBcvqLha
"内部ではいつ誰がどの部分をどのように修正したかといった改変記録が恒久的に残されていることと,また,実名確認により1人の医師が生涯で1つのアカウントしか作成できない仕組みが,いわゆる荒らし行為に対する抑止力となっている" https://t.co/IrfBcvqLha
"治療を受ける患者にとって自身の治療体験は一度限りであり,そこにエビデンスがあろうとなかろうと,結果が不確実な中での選択を迫られるという現状に変わりはない" https://t.co/IrfBcvqLha
オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割 情報管理 Vol. 59 (2016) No. 10 p. 650-657 https://t.co/IrfBcvqLha
オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割 https://t.co/papXRw3HyV
「情報管理」2017年1月号 オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割 数百名の医師が共同編集、年10万回の改訂を経る医療情報提供サイトのアルゴリズムほかについて、医師・医学監修者の沖山翔氏が解説 https://t.co/78jZ4VTRq5

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