著者
吉田 尚樹 石橋 裕
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.370-376, 2021-06-15 (Released:2021-06-15)
参考文献数
14

青年期の二分脊椎症児に対し,生活行為獲得を目的に回復期リハビリテーション病棟にて,短期入院作業療法を24日間実施し後方視的に検証した.作業療法介入プロセスモデルを参考に,生活行為の状況と目標設定をカナダ作業遂行測定(COPM),遂行能力をThe Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)にて検証した結果,COPMの遂行スコアは3.0点から6.8点,満足スコアは2.0点から8.2点,AMPSの運動技能は0.2 logitsから1.4 logits,プロセス技能は0.3 logitsから0.9 logitsへ向上し,臨床上意味のある最小変化量を上回る結果を得た.短期入院作業療法は,青年期の二分脊椎症児の生活行為における作業遂行能力と満足度の向上が得られることが示唆された.

言及状況

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【プレゼン論文紹介】
OBP にであったのは恐らく養成校のときにMOHOに触れる機会はあったけど、卒後に学び始めたのは臨床4年目とかでした(養成校の同志のおかげで) 前職にて小児のOBPに関する ケーススタディを論文化しています。フリーなのでご興味あればご覧ください
@ot_akasaka @Virtuoso0831 ちなみに僕の事例報告もOTIPMを背景に用いています。 OTPMのよさは生活行為(作業遂行)を短期間や少ない頻度の介入で支援できることかなぁと感じます。 https://t.co/6WN4Omlrjx
前職の時に僕が書いた、小児へのOTIPMをベースにAMPSなどを用いた作業遂行への支援のケーススタディです。ご参考までに
昨年Acceptされた論文今月の作業療法で掲載されました。 一事例の実践ではありますが、中等教育後期の児へも生活行為が向上する支援が作業療法士としてできる可能性について書かせて頂きました。 ご興味あればご覧ください。 https://t.co/6WN4Om3i5p

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