著者
西成 典久
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.40.3, pp.241-246, 2005-10-25 (Released:2017-07-01)
参考文献数
14

本論文では、都市計画思想としての“広場”に着目する。 1969年新宿西口広場は人々が集まり互いに交歓し、社会にむけて情報発信する場となった。これは、計画側にとって予期しえない出来事であった。警察が西口広場を西口通路と名称変更することで、結果的に人々の行為を規制した。これら一連の出来事が当時の新聞紙面を賑わした。これら西口広場での人々の行為や議論を分析することで、当時の都市における“広場”について以下3つの側面が浮き彫りとなった。 1)「西口広場」という名称を「西口通路」と変更することは、西口駅前は通行のための空間である、という単一機能を明示し管理することであった。名称変更がかえって、機能を明確に捉えきれないという“広場”の側面を照射したことになる。 2)公園との対比において、“広場”は不特定多数の人々が離合集散する(交通の結節点)という側面が照射された。当時はそれが駅前にあって公園にはない性質であることが浮き彫りとなった。 3)日比谷公園での集会の失敗を通じて、“広場”が施設化され管理された既成の空間ではなく、集まった人々の自発的な行為によってはじめて意味を持つという側面が浮き彫りとなった。

言及状況

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@manga_gorilla https://t.co/f8w48MiRPY 建築的には、西口広場での集会の自由との警察機構の対立事案で、失敗してるので、それを学んだはずだったのですがね。。
あのへんのひとたちって新宿西口広場好きよねと思ったらこんな論文を見つけて思わず吹いた 新宿西口広場の成立と広場意識 -西口広場から西口通路への名称変更問題を通じて- https://t.co/jcIe8unmpq
@diafeliz_latin あらら、そうなんですね。 教えていただいた論文はこれでした~。 いろいろ示唆に富んでいて刺激的でした! https://t.co/92ojVym9zF
「新宿西口広場」が「通路」に名称変更された結果、「西新宿フォークゲリラ」が排除されることになった話は、30年ちょい前の中学生だったころに音楽雑誌か何かで読んだ話だ。 西成典久「 新宿西口広場の成立と広場意識-西口広場から西口通路への名称変更問題を通じて- 」 https://t.co/whOEJ5ucdm
@amnesiac0511 @100MANACO TLで目に留まりましたので、失礼。広場や公園という公共空間の役割を知っておいたほうが、ハモン様の疑問「『都市に広場を作らない』って意図的に実現可能なのでしょうか」への「可能」という答えが腑に落ちるかと存じます。こちらの論文から「あ、作りたくないのね」と。 https://t.co/LgL9LrN57i
J-STAGE Articles - 新宿西口広場の成立と広場意識 https://t.co/iebCWvkVvw

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