著者
福地 健治
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.1378-1385, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
30

本研究はドイツ・ボン市におけるスイミング施設の全体計画をめぐる住民投票とプラーヌンクスツェレの新鮮な事例研究である。研究方法は現地での参与観察の手法を用いた。プラーヌンクスツェレは日本でも試されてはいるが、まだ現実的課題についての実践事例は少なく、実験段階であり、ドイツでの本事例を紹介することには意義があると考える。また本事例に着目したのは、ボン市初の住民投票であり、二度の住民投票を繰り返したのちにプラーヌンクスツェレが実施されるという経緯の特異性にある。政治的に複雑な地域課題への解決策として住民投票とプラーヌンクスツェレの現代的意義を考察し、将来の日本の自治体における課題解決の方法として示唆を与えたいと考える。

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ドイツのボン市(人口32万)ではスイミング施設の全体計画が5年にわたって係争中。住民投票では反対の市民側が僅差で勝ち、議会多数派が無作為抽出による市民会議PZを立ち上げる。4日間の熟議(報酬あり)で議員より詳しくなった。賛成反対の2択でない優先度投票による。https://t.co/CxN2eZa9uu
福地健治「ドイツにおける住民投票とプラーヌンクスツェレの現在 ボン市のスイミング施設の全体計画をめぐる議論を事例として」 https://t.co/4LEoB4EakW

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