著者
中谷 裕一郎 小浦 久子 木谷 弘司
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.1417-1422, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
15

本研究は、金沢における重要文化的景観の価値を継承するための景観保全に求められた都市の高さ問題への対応を検証することにより、市街地更新を前提とする都市の文化的景観の保全について考察した。近世城下町の計画理念が表現されている天守を見通すヴィスタの景観演出は、金沢の重要文化的景観の価値と特定されるものであり、この価値の保全とは城跡から旧城下を眺める眺望を保全することである。そのために城の正面に位置する地区における高さの抑制が課題となった。シミュレーションにより、地形条件も踏まえ、城跡からみたときに建物が石垣の高さを超えないようにするための指標となる高さを検証した。合わせて、地区ごとの建築実態および景観不調和の実態を把握し、シミュレーションにより求められた20m高度を指標とし、地区の状況に応じて高度地区のダウンゾーニングが実施された。この取り組みは、価値の考え方にもとづく計画基準の設定のあり方を示したもので、継続的に変化することで持続的となる都市の文化的景観の動態的保全手法の一つを画定したといえる。

言及状況

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@tarian1001 市内中心部の高さ制限は上がるより下がる方に働いている(論文参照)みたいだから、現状の高さと広さは変えられないよね。周辺の土地とまとめないと魅力が発揮されないのかも。 J-STAGE Articles - 金沢市重要文化的景観選定区域における高さ制限の見直しに関する研究 https://t.co/Jjq5rZ3RjR
@tsuyu2011 金沢市都市整備局の中谷裕一郎さんという方が筆頭著者で、以下の論文を出されています。北國新聞会館のエリアはこの論文の対象外ですが、行政の担当部署の方なので、疑問があれば遠慮なくぶつけて見てはいかがでしょうか。 https://t.co/zKbTIXCEBh

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