著者
天野 光三 前田 泰敬 二十軒 起夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.92-97, 1986-06-25 (Released:2010-06-15)

前回、ならびに前々回と、大阪都市圏の交通網の発展と、都市の発展の関係を道路ならびに鉄道に重点を置いて調査した結果について報告して来た。今回は、東大阪地域の交通網として明治以前の交通手段として“船”は見逃すことのできないものであり、これについて、若干調査したものについて報告する。東大阪地域は、河内の国の中央北部にあたり、淀川、大和川の2大河川にはさまれた地域で旧大和川の溢流地域であった。これらの河川が運んだ肥沃な土壌によって河内平野の農産物の出荷量も多く、特に淀川を通じて、大阪・京都の2大消費都市を控え、米・野菜等の直接的農産物は勿論のこと、綿、菜種等の二次加工産物についてもその製品化の過程で、また製品としてもその輸送は重要な原価要素でありいかに輸送コストを下げるかは当時も今も同じであったであろう。また、地形的にも多くの中小河川を有しているので、自家用船はもちろん、淀川には過書船 (三十石船)、大和川水系には剣先船等の川船による交通が大きな役割を果たしていたことがうかがえる。また、地形上から多くの水路 (井路) があり、これらが生活水路として農耕用具の運搬、農作物の取り入れに、また肥料の運搬にも使用されていた。今回の発表は原稿の制約上淀川の船運にとどめ、次回に大和川水系の舟運について述べることとしたい。

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