著者
田中 沙織
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.80-88, 2013 (Released:2017-02-16)
参考文献数
33

脳の複雑な機能の解明には,物質や回路の働きについての数理モデルを仮定し,それを実験的手法で検証する「計算論的神経科学」のアプローチが有効であることは近年神経科学のみならず,臨床や経済学といった様々な分野に広く浸透してきた。その中でも,ドーパミン,セロトニンなどの神経修飾物質の役割を記述する数理モデルは,予測と意思決定の脳の機能解明には不可欠であり,数理モデルに関する検証実験が盛んに行われている。予測と意思決定に関するドーパミンの代表的な数理モデルとして,強化学習理論における「予測誤差」が挙げられる。また予測と意思決定に関するセロトニンが関与する機能の1つとして,「衝動的選択」が挙げられる。これは,将来的に大きな報酬が得られる行動よりも,即時的に少ない報酬を得られる行動を選んでしまうことであり,ラットのセロトニン経路の破壊で,衝動的選択が生じたことが報告されている。これらの実験から,セロトニンが遅延報酬に対する価値の割引(時間割引率)に対応するというモデルが提唱されている。本稿は,強化学習理論をもとに,ドーパミンおよびセロトニンの機能モデルの紹介と,それを検証した一連の研究のレビューである。

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Twitterやスマホ自体がガチャ化して、 予測と意思決定におけるドーパミンとセロトニンがぷしゃぷっしゃ出る。 脳にTwitterやスマホやらされているが近いかもなぁ。 https://t.co/aRmL0hn42j
ヒトのココロを数理モデルで解体しようとする科学狂信者に効くから読んでね 『予測と意思決定におけるドーパミン,セロトニンの計算論的モデル』 https://t.co/p5eVBxDFD3

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