著者
岡田 俊樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.L1, pp.23-26, 2023 (Released:2023-03-01)

豊田市では年間約40kmの水道管路を入れ替えていますが,効率的かつ効果的な管路更新が喫緊の課題でした.そのため,令和2年度に水道管路の更新の優先順位づけを目的に,AI劣化予測診断ツールを導入しました.ただし,山間地域では漏水修繕箇所のデータが少なかったため,診断ツールの精度への影響が懸念されました.そこで,2週間で漏水可能性区域(直径200m)を判定可能とするイスラエルの技術を採用しました.この技術は,衛星からLバンドを放射し,反射特性を解析して漏水可能性区域を抽出するもので,現地での調査対象を2,210kmから257kmまでに絞り込むことができました.漏水の的中精度は27%に留まりましたが,主な成果としては,調査区域の短縮,調査費用の削減,漏水の発見箇所数の増加が挙げられます.また,令和4年2月からは,漏水可能性区域の範囲の縮小,漏水可能性区域の漏水的中精度の向上を目的に実証実験を開始しています.

言及状況

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"従来の人海戦術で実施した令和2年度は,年間の調査延長が80km, 漏水発見箇所が 69 箇所" だったのに対して、 衛星SAR 解析では 2,210km で259箇所。 "従来の人海戦術" がなにやってたのか不明だけど、衛星の結果はランダムサンプリングでも出せるんじゃないの?? https://t.co/qlT1hBfSAW
水道管水漏れの衛星からの検出、最初にやったのは豊田市だと思います。それなりに大きい自治体であることと、TOYOTAを連想させるイメージが未だに効いている雰囲気があります…。豊田市から論文(?)も出ていたりしますが、科学的にきちんとした分析には見えません… https://t.co/K2kWPUGrPm https://t.co/OdV8iLmo6L
https://t.co/CKot6eqx4U 衛星画像を活用した AI 漏水調査について(岡田俊樹) 論文をちゃんと読んでみた
J-STAGE Articles - 衛星画像を活用したAI漏水調査について https://t.co/Chvuh91bzL 一応論文(?)も出てるのですが、科学のルールに従った記述とは見受けられないのですよね‥。そもそも物理的な原理に疑念がある以上は、公費を突っ込むのは勘弁して頂きたいところですが‥
@Kawamura_sby こんにちは。豊田市での事業の結果がこちらにまとめられておりますが、『比誘電率の違いから見分けられる』というのが漏水検出の原理として主張されている内容です。(そもそも水に対してレーダー波はほぼ侵入出来ないですし、僕は物理的にありえないと思っています‥) https://t.co/K2kWPUGrPm https://t.co/CKUp9XFd3o
衛星画像を活用したAI漏水調査について https://t.co/geznWdVmCm
それでは先駆者である豊田市の漏水検出精度を見てみましょう。 全体27% 都市域45% 山間部11% ←!? AI・データサイエンス論文集 衛星画像を活用したAI漏水調査について https://t.co/KAmXfO2DXF https://t.co/GcLFtxRvfD

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