著者
風間 しのぶ 真砂 佳史 沼澤 聡 大村 達夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.III_339-III_349, 2015 (Released:2016-06-01)
参考文献数
33

流入下水中の病原微生物の存在は地域における感染性胃腸炎の流行状況の指標として有用である.しかしながら,下水に存在するウイルスの多くがバクテリオファージでヒト病原ウイルスの相対的存在量は極めて少ないことから,下水中の全ウイルスを対象としたメタゲノム解析にてヒト病原ウイルスを検出することは非効率的である.本研究では,多くのヒト消化器系ウイルスが属する1本鎖(+)RNAウイルスのみを対象としたメタゲノム解析手法を考案し,流入下水試料に適用した.その結果,下水中のウイルスの多くを占めるバクテリオファージの排除と植物ウイルス由来の配列数の減少に成功し,下水中の全ウイルスを対象としたメタゲノム解析より10倍の効率でヒトに感染するウイルス(3科5属)を検出することができた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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ゲノムの3'端にポリA配列を持つのはRNA(+)ウイルスの特徴らしいです。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejer/71/7/71_III_339/_pdf/-char/ja RNA(+)ウイルスのゲノムはそのままm RNAとして働くため、効率的な翻訳に必要なのだと思います。

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@KUMA_Tweet_2019 どうも、こういう研究がある事から推測するに、ポリA鎖を持つウイルスは普通に存在するようですね。 でも、素人意見なので、ほんとに、ふーん、ぐらいの認識でお願いしますっ

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