著者
山崎 宏史 蛯江 美孝 西村 修
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.7, pp.III_267-III_273, 2016 (Released:2017-04-03)
参考文献数
16
被引用文献数
1

本研究では,戸建住宅の給排水設備に節水機器を導入し,生活排水の質的量的変化および浄化槽の処理性能に及ぼす影響を評価した.節水機器の導入により使用水量が削減され,浄化槽流入水は高濃度化した.この流入水性状の変化に伴い,浄化槽からの処理水BOD濃度は14.8 mg/Lから21.4 mg/Lへと44.6%増加し,浄化槽は所期の性能を確保できなくなった.しかし,処理水量が削減されたことにより,処理水BOD濃度と水量の積で示される水環境へのBOD汚濁負荷量は,ほとんど変わらないことが明らかとなった.さらに,節水機器導入後に,浄化槽の嫌気好気循環運転を試みた結果,処理水BOD濃度は14.2 mg/Lまで減少し,水量の減少と相まって,水環境へのBOD汚濁負荷量を24.8%削減できた.

言及状況

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@haruru0201 @spiderbaby777 昔、貰ったパンフレットには、大量の水が必要ですみたいに書かれていた記憶がありますが、管理次第で問題ない的な論文?がありました(^^ゞ 節水機器の導入が浄化槽の処理性能に及ぼす影響https://t.co/16SE9wkbLv

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