著者
羽田野 袈裟義 多田羅 謙治
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.11-21, 2014 (Released:2014-03-20)
参考文献数
13
被引用文献数
2

堰を有する河川の水面形計算では堰直上流の水位を境界条件として用いるが,洪水時の流れに対しては堰公式の精度が問題となる.本研究では,運動量の定理を通して堰を越える流れの流量と水位を関係づける無次元パラメータを求め,既往の実験データを用いてパラメータ間の関係式を求めてその適合性を調べた.まず,完全越流のデータを解析して越流水深/堰高比と限界水深/堰高比の間に普遍的とみなされる一義的な関係を見出した.そしてその結果を潜り越流における関係式の定式化に用いた.潜り越流では,下流水位を変化させた時の上流水位の変化としてまた別の一義的な関係を見出し,これを定式化した.既往の実験データを用いて検証した結果,本研究で提案された評価法は従来式に比べてより広い水理条件の範囲で適合性が良好であることを確認した.

言及状況

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@Jeni_rune ヤバそうやな それは俺も調べんと分からんなあ https://t.co/F32x6hwx4g 1ページ目にちょっと書いてあるけど、堰のある河川の水面形を計算する公式っぽい? 完全越流ってのがたぶん理想状態みたいな意味なんかなぁ

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