著者
横関 俊也 萩田 賢司 矢野 伸裕 森 健二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_1095-I_1104, 2016 (Released:2016-12-23)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

本研究では,千葉県東葛地域を対象として,通行方法別に分類した自転車の遭遇台数調査のデータと自動車と自転車間で発生した事故の統計データを用い,自転車の通行方法別に事故率の比較を行った.その結果,進行サイドでの比較では,車道における自転車の右側通行の危険性は左側通行の2.8倍高くなった.歩道においても同様に自転車の右側通行の危険性は左側通行の2.7倍高いという結果になった.また,通行位置による比較では,自転車の歩道走行(左側通行・右側通行)と比較した車道走行(左側通行)の危険性は3.0倍となり,車道走行の危険性が高くなっていた.以上により,自転車に通行方法を遵守させるためにも,より安全な自転車の車道走行環境を形成していく必要性が示唆された.

言及状況

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引用した文献 (2/6) の要旨 通行空間別の事故リスク2 https://t.co/y4j07AzBNL https://t.co/qYxHiSkKye
@AKIO197508 その点よりも逆の統計があるという、ある意味肌感覚に合う情報の方が有意義なのかなと思います。たとえば2016年の https://t.co/em2WcgvX8C これなどです。先の統計もここから引っ張ってきました。この論文はまったく反対の主張をしています。
前ツイートの表の出典 表-13 横関 俊也 et al. (2016) ‘自転車の通行方法と事故の危険性について-歩道のある単路部での検討-’, p. I_1103 https://t.co/y4j07AhszD 表-9 横関 俊也 et al. (2015) ‘自転車の事故率比による通行位置別の危険性の分析―昼夜での比較―’, in. 土木計画学研究発表会. p. 6
https://t.co/gkZQahLNkp 科警研の自転車事故リスク研究が査読付き雑誌に掲載されてる。

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