著者
園田 吉弘 滝川 清 荒巻 智子 川崎 信二 齋藤 孝
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.I_1164-I_1169, 2014 (Released:2014-10-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

1981~2008年の東シナ海北部海面水温,有明・八代海海域の水温,塩分,潮位および周辺陸域の気温,流入河川の流量データを用いてMann-Kendall検定,均質性検定等の統計解析を行い,東シナ海北部海面水温および気温と有明・八代海の水温の関連性,潮位変動と水温変動の関連性,塩分と流入河川の流量の関連性を検討した.検討の結果,有明・八代海海域の水温変動は,東シナ海北部の海面水温,周辺陸域の気温の変動の影響を強く受けており,その傾向は八代海でより顕著であることがわかった.また,潮位の上昇は,水温の上昇と同時かあるいはやや遅れて出現しており,水温変動が潮位変動の要因の一つである可能性が示唆された.有明・八代海湾口部の塩分の経年変動に,筑後川,球磨川からの河川流量の経年変動の影響が現れ,特に,梅雨期においてその傾向が顕著である.

言及状況

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そこで有明海の海水温の推移を調べると、有明海も1998年から海水温は上昇しておらず、「A3」ではグラフ左端の1982年から大きな変化は認められません。 J-STAGE Articles - 観測データによる,有明・八代海海域における水温,塩分,潮位の時系列変動特性 https://t.co/rywaitSoGI https://t.co/7fw0ZOThpL

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