著者
細野 恵子 市川 正人 上野 美代子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.52-56, 2009-11-20 (Released:2017-03-27)
参考文献数
10
被引用文献数
2

外来で乳幼児の処置に付き添う家族の認識を明らかにすることを目的に、採血あるいは点滴を受ける乳幼児の家族118名を対象に自記式質問紙調査を行った。質問の内容は親が乳幼児を抱きかかえて座位で行う、あるいは幼児自身が椅子に座り親が側に付き添う状態での処置に対する親の認識を確認するもので、量的データは記述統計、質的データは内容分析を行った。その結果、看護師による処置前の説明はわかりやすいと捉えられており、子どもの処置に同席することは親の役割と認識し、子どもと親の安心感も得られていることが示された。座位での処置に対しては、子どもに安心感を与え親自身も安心したいという希望が伺われた。一方、座位での処置を希望する家族は5割弱で、親の抱きかかえによる処置の意図が十分に伝わっていない可能性が推察され、親の意向を尊重する関わりと子どもの権利を守る関わりの意味や重要性を広く知らせていく必要性が示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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#ヒゲジャーナル 小児科外来での看護師の処置前説明は児と親にとって有益である。子どもの処置に親が同席する事の意義を親は理解しているが、座位での処置はそのメリットが十分に伝わっていない。 細野恵子。小児科外来で採血・点滴を受ける乳幼児に付き添う家族の認識。https://t.co/CqlvEAEWFH
#研鑽ジャーナル #読了 「小児科外来で採血・点滴を座位で受ける乳幼児に付き添う家族の認識」 https://t.co/1VACzeFemJ 処置前に乳幼児と家族の両者に行う看護師からの説明は9割以上の家族がわかりやすいと受け止めており、理解の得られたことが示された。その理由に子どもが納得する具体的な↓

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