著者
伊藤 晴康 野田 健太郎 平井 健一郎 浮地 太郎 古谷 裕和 黒坂 大太郎
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.145-149, 2016 (Released:2016-05-20)
参考文献数
13
被引用文献数
1 or 0

症例は15歳の女性.20XX年8月と9月に2価Human papillomavirus(HPV)ワクチンの接種を行った.2回目の接種後から全身の疼痛,顔面の日光過敏と両側肘部に多発する紫斑を認めた.11月頃より持続する37℃台の発熱と全身倦怠が出現した.20XX+1年1月上旬には39℃以上の発熱と全身の疼痛に加えて関節痛が出現した為,精査目的に入院となった.入院後,Systemic Lupus International Collaborative Clinics(SLICC)2012の分類基準のうち,臨床的項目の頬部紅斑,光線過敏症,関節炎,リンパ球減少と免疫学的項目の抗核抗体陽性,抗ds-DNA抗体陽性,抗Sm抗体陽性を認め,SLEと分類した.その他,筋膜炎の合併を認めた.本症例を含め今までに報告されている症例を検討したところHPVワクチン摂取後にSLEを発症する症例は,自己免疫性疾患の既往歴や家族歴のある患者が多かった. また,SLEの症状は2回目の接種後に出現することが多かった.

言及状況

外部データベース (DOI)

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以前にも紹介した症例報告、HPV ワクチン接種後にSLEが発症。考察が参考になる。 https://t.co/22ZLuv6ufQ
https://t.co/22ZLuv6ufQ 以前にも紹介したことがあるが、HPV ワクチン接種後にSLEを発症した症例は論文として報告されている。また、HPVV接種者にSLEの発症が多いという疫学的データがあるが、確定的になっていない。症例報告を積み重ねる必要がある。
https://t.co/22ZLuuOToi HPVワクチンの接種後にSLEを発症した一例 2回目の接種後に発症。筋膜炎の合併もあり。
Retweeted sinwanohate・レイジ (@sinwanohate):... https://t.co/YPGPNV3p8x
このHPVワクチンの副反応の症例報告、自己免疫疾患を疑って免疫検査を行い、自己抗体の産生を確認。筋痛だから筋肉の組織検査を行って、炎症細胞浸潤があることを確かめている。こういう検査をせずに「心因性」と片付けるアホな医者たちとの差…。https://t.co/ks8wvGYNmm
HPVvの症例報告:15歳女性、関節痛、全身の筋痛等。核タンパク・DNAに対する抗体が上昇、自己免疫性の全身性エリテマトーデスと診断。HPVvと自己免疫疾患の関係に注意を呼びかけています。 https://t.co/ks8wvGYNmm (PDF) @korimaru0206

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