著者
野寺 裕之
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.203-211, 2016-08-01 (Released:2017-08-09)
参考文献数
24

脱髄性末梢神経疾患は免疫療法による治療が可能であるため, 見逃し無く診断することが重要である。神経伝導検査をはじめとする神経生理検査は多くの末梢神経の病態をベッドサイドで明らかにできるため特に重要な検査であるが, 診断基準が複雑であることから, 項目を丸覚えするのではなく, 検査異常を示す電気生理学的メカニズムを理解することが正確な診断と病態の把握に必須である。さらに, 電気生理学的検査に加え, 末梢神経の画像検査が有用とされ, 脱髄を示唆する神経腫大を画像的に検出することができれば診断精度が向上する。MRIとエコーなどを用いた画像検査と神経生理検査を組み合わせた病態の把握が進んでいる。

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脱髄性末梢神経障害の電気診断と末梢神経エコーの有用性 https://t.co/JSDWglp2Ks 初めてエコーしたけど、流行りなんだな

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