著者
宮内 哲
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.182-192, 2019-08-01 (Released:2019-08-09)
参考文献数
56

K-complexの発見者として知られるAlfred Lee Loomisは, 物理学や生物学の研究と並行して1935年から睡眠脳波の研究を始め, 5年間で10本の論文を出した。しかしその後は脳波に関する研究は行わなかった。Loomisの生涯と, 彼が行った数々の最先端の研究, 近年のK-complexに関する知見について紹介する。その1では, Loomisの経歴と人物像, Loomisが行った脳波以外の研究, 脳波の研究を中止した理由について述べる。その2では, Loomisが脳波の研究を始めたきっかけと, Loomisが製作した脳波計, 睡眠実験室と, 睡眠段階の分類に関する研究を紹介する。その3と4では, Loomisが発見し, 近年になってNREM睡眠中のslow oscillationとの関係で再び脚光を浴びているK-complexについて解説する。

言及状況

外部データベース (DOI)

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脳波の研究者として知られるAlfred Loomis(アルフレッド ルーミス)は、大富豪、ハンサム、大邸宅(別荘)の地下で研究所を運営、とバットマンのモデルかもしれないという話を学会で聞きました。知らんかった。。。。 #バットマン/#脳波 参考文献:https://t.co/XgxRHG076t https://t.co/WxJ9t8QDIb
Alfred Loomisが「バットマン」のBruce Wayneのモデル説知らなかった K-complexも発見していたのか はえ〜 https://t.co/yoD5vPESGP
【新聞記事文庫】活用事例集を更新しました。 宮内 哲「脳波黎明期におけるLoomisの知られざる功績」『臨床神経生理学』 47 巻4 号 https://t.co/5Xv6IAvBD7 https://t.co/TvcSIl0fOr
宮内 哲さんの「Hans Bergerの夢」の続編 、 脳波黎明期におけるLoomisの知られざる功績 —Alfred Loomis, the last amateur scientist who built the Palace of Science— その1 https://t.co/MIJOOnM0kP 今回も面白いです。こんなすごい人のこと全然知らなかった

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