著者
白石 正
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.224-229, 2016 (Released:2016-10-05)
参考文献数
24

消毒薬はいつ頃から使用され,どのような経緯で現在の感染防止に役立っているか,その変遷を歴史から考察した.1840年代にクロール石灰による手指衛生を始めとし,その後,石炭酸,昇汞の使用へと変わっていった.1870年後半に感染症は微生物が原因であることが判明して以来,消毒薬の重要性が広く認識されるようになる.1900年代には合成技術の進歩から多くの消毒薬が合成され,現在でも使用されている消毒薬が登場する.消毒薬は異なっても接触感染防止を唱えたSemmelweis IPやLister Jの意思は現在でも引き継がれている.本稿においては,手指衛生,環境消毒および器具消毒の方法についてその変遷を記述する.

言及状況

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@Vane11ope 近いのは後者ですね… 元々は紀元前より飲用として嗜んでいたんですが、19世紀に消毒として扱えることに気付いたそうです 証拠です アサヒの公式HP https://t.co/4YVrn92On2 J-STAGE(文部科学省所管の電子ジャーナルの公開支援サイト)のPDF https://t.co/4YgXDS2ANt 貼れてます?
史実では消毒液の登場は19世紀からですって。 https://t.co/4J3vCEKkot
「外来や病棟ではベースンによる手洗い消毒が一般的となった….しかし,ベースン法は消毒薬の調製後に何人ものスタッフが手洗いするため衛生的な側面から問題となり使用されなくなり,消毒薬と流水による手洗い,場合によっては石けんによる手洗いと変わっていった.」とか。 https://t.co/GmJI929YBM https://t.co/d1IcgYcyAS
ぼうっと調べ物してる間になんか素敵な論文に遭ったのでここにも貼っとく。 白石正「消毒薬の適正使用 ―今昔物語」 https://t.co/eyFzrcFJT9
微生物についての初歩的な認識がありそうかつ、煮沸消毒について触れてたと思うから、ガルドの医療技術周りはざっと1800年代くらいなのかな https://t.co/mAVb4rpCgc
消毒薬の適正使用。塩素は1774年に発見。 https://t.co/YCwfN0KrK0
こんな読み物とか >消毒薬の適正使用 ―今昔物語 - : https://t.co/LJUrTKaFDI
「消毒薬含侵マットであったが...床に付着した微生物が直接感染に関与するエビデンスがないことから...これらのマットは姿を消した」 https://t.co/3YLDr6E7wp
興味深い。昇汞水はかなり昔のものだな。ベースンてなに。 https://t.co/BJyuhIoTdg

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