著者
時松 一成
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.1-6, 2020-01-25 (Released:2020-07-22)
参考文献数
29
被引用文献数
2 2

カンジダ血症は真菌感染症のなかで最も高い頻度で発生し,死亡率も高く,適正な診断・治療が必要な疾患である.カンジダ症に対するバンドルとして,血液培養2セット採取,疑い例でのβ-D-グルカン測定,24時間以内の中心静脈カテーテル抜去,適切な初期治療の開始,眼病変の有無の確認,症状の改善と血液培養の陰性化を確認した後2週間の抗真菌薬投与,などが提案され,これらを遵守することにより良好な成績が得られた事が報告されている.実践されるべき抗真菌薬適正使用支援プログラムとして,カンジダ血症では少なくとも発症早期と1週間後に眼科で眼病変の有無の診察,無菌検体から酵母様真菌が検出された場合の治療開始,病態が安定した治療が必要な長期例では経口薬へのstep-down治療があげられる.本稿では,カンジダ症のバンドルやガイドラインで述べられている基本的事項の意義と解説,多職種の視点からみたカンジダ血症マネージメントについて述べる.

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#ヒゲジャーナル カンジダ血症は真菌感染症として高い頻度、死亡率の疾患であり適正な診断、治療が必要である。血培2セット、β-D-グルカン、CV抜去などを行う事で良好な成績となる。 時松 一成。カンジダ血症マネージメント。環境感染誌 2020:1;1-6。 https://t.co/CVb0E83s1P

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