著者
園生 智弘 白川 透 藤森 遼 島田 敦 奈良場 啓 高橋 雄治 橋本 英樹 中村 謙介
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.151-155, 2020-06-30 (Released:2020-06-30)
参考文献数
16

目的:救急外来(ER)における患者動態の把握は,業務の評価および患者予後改善の観点から重要であるが,測定が困難である。本研究では,システムログを用いてER混雑度と患者待ち時間の定量化を行った。対象:2019年6月1日〜2019年6月30日に当院ERをwalk-in受診した患者を対象とした。ERシステムNext Stage ERの記録を解析することで,ERにおける待ち時間およびER滞在時間・滞在人数を算出した。結果:観察期間中のwalk-in受診患者857名のうちトリアージ時間のデータのある者691名を解析対象とした。トリアージ待ち時間の中央値は10分36秒であった。急なwalk-in患者の増加に対して,待ち時間の延長を認めた。結語:日常診療において自動的に収集されるシステムログを活用することで,ERの業務評価,および診療の質評価と改善につながる可能性が示唆された。

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Google Scholarで「病院、待ち時間」といったキーワードで検索したら結構出てきた。 医療の質・安全学会はなかったけど医療情報学会からは出ている。日本でも問題意識をもって研究している人はいる。 https://t.co/4lnO5E0xr9 https://t.co/e5Jfbgnjz1
【NEXT Stage ERを用いて救急外来の待ち時間・滞在時間を全自動で見える化】 ストップウォッチで業務測定をする時代から システムのログで業務測定をする時代へ J-STAGE Articles - 救急外来システムの時間記録を用いた救急外来混雑状況・待ち時間の定量化 https://t.co/QJ7K2wH8iv https://t.co/6iFxK3mCDL

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