著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.21-27, 1994 (Released:2010-08-25)

絵巻は日本美術独自の形式である。絵巻に描かれた場景には, しばしば建物の外形, 内部があらわされており, 図学の用語でいえばそれらはすべて, 斜投象的図法で描かれているようにみえる。この図法にはいくつかの種類がある。絵巻の画面にはそれらを適切に用いて描かれた, すぐれた作例が多くみられる。ここではこれらの斜投象的図法から, 二つの著名な絵巻, 源氏物語絵巻と当麻曼茶羅縁起絵巻とを考察してその絵画空間を明らかにしたい。

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源氏物語の絵巻でさ、リカちゃんハウスの屋根パカっとした感じの、お屋敷の中の図。神の視点ていうの?上から描こ…ってはじめて思いついた人すごいよね。単に、話しの状況説明のしやすさからなんかな。なにか由来的なんあるんかな?#吹抜屋台 https://t.co/mcf2x0JqPU https://t.co/r0UKW4qfFU
日本の絵巻における絵画空間 (小山清男) 絵巻は12世紀から16世紀にかけて日本で広く用いられたユニークな絵画の形式である。 https://t.co/cU9flrrErS https://t.co/z0sUqrbaGS

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