著者
清水 一彦
出版者
日本出版学会
雑誌
出版研究 (ISSN:03853659)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.117-138, 2015-03-20 (Released:2019-03-31)
参考文献数
29

『読書世論調査』によれば,2005年ごろまでは若者は読書離れしていなかった.しかし,知識人,出版業界人,ジャーナリズムのアクター3者のバイアスが相互作用してつくられた「若者の読書離れ」という認識は,オーディエンスが“ここちよい”ものとして受容することで1980年代までには“常識”となった.本稿では当時の社会的な背景をふまえたうえで,なぜ「若者の読書離れ」という常識が構成されそして受容されたのかを論じる.

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若者の読書離れという常識の構成と変容 https://t.co/w3CasIcK4b https://t.co/7zEmrtb9cy
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https://t.co/i23OCK4pWA 本が売れないと言うのも、あるいはまた別の問題ということだろう。
「このように 1970 年ごろには知識人バイアスにもとづく若者が読書離れを しているという言説が登場し,その後も繰りかえし語られることとなる.」 https://t.co/5RS60K1GMa

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