著者
杉山 泰平 中川 秀敏
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.325-361, 2019 (Released:2019-09-25)
参考文献数
16

概要. Additional Tier1 債券(AT1 債)は,強制元本削減トリガー条項が付されたデフォルト可能性のある債券である.本論文では,完全情報および不完全情報下において,財務トリガーやPONV トリガーと呼ばれる元本削減トリガーを考慮できるように改良した構造型のAT1 債プライシングモデルを提案する.そして,日欧の実際のAT1 債の市場価格データを用いた実証分析を通じて,提案するモデルの有用性を検討する.

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クレディ・スイスだけど、当局にPONV(Point Of Non-Viability)トリガーを引かれたのでしょうか? やはりCoco債の趣旨からすると、Equityをワイプアウトする前にCoco債をライトオフするのが正しいので、今回はクレジットトレーダーはご愁傷様な気がします。 https://t.co/gD6SCYO6fT https://t.co/w41seLoHAd
プライスモデルは一旦横に置いて、規制概要の要点は最初の数ページにまとめられており、内容も割と理解しやすかった。 バーゼル III 適格 Additional Tier1 債券(AT1 債)に 対する構造型プライシングモデルの改良 https://t.co/VCVSydMQh0

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