- 著者
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野中 誠
門倉 光隆
- 出版者
- 一般社団法人 日本集中治療医学会
- 雑誌
- 日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
- 巻号頁・発行日
- vol.15, no.1, pp.41-48, 2008-01-01 (Released:2008-08-15)
- 参考文献数
- 38
- 被引用文献数
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縦隔炎は様々な疾患に引き続いて発生するが,降下性壊死性縦隔炎は歯科および頚部感染症によって起こる,致死的で緊急を要する病態である。歯科および頚部感染症は一般的に見られるものであるが,頚胸部の臨床所見を認める場合には直ちに頚胸部CTを施行することにより,降下性壊死性縦隔炎を早期に発見することが可能となる。患者を救命するためには,積極的な頚部や縦隔の外科的ドレナージが必要である。また術後も膿瘍の再燃が起こり得るため,その早期発見のためにCTが有用である。降下性壊死性縦隔炎はすべての臨床医が把握すべき病態であり,総説した。