著者
吉見 憲二 藤田 宜治
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.89-96, 2012 (Released:2013-03-25)
参考文献数
10

テレワークは、「情報通信技術を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」のことであり、自宅でも職場と同様に仕事ができるという点で有事におけるリスクマネジメントとしての効果が期待されている。本研究では、東日本大震災後の交通網の混乱に関する事例に着目し、実際のテレワークの導入状況や効果について、企業雇用労働者2000名を対象としたWebアンケート調査を実施した。結果から、(1)通勤困難な状況下でも、多くの社員が出社しようとしていた、(2)テレワークの導入企業は全体の1割弱程度であった、(3)以降の交通網の混乱の事例に反省が活かされていない可能性がある、(4)テレワークの導入により交通網の混乱時における態度及び対応が変化する可能性がある、ことが示された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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平時に災害時の対応を考える重要性というのは以前に論文にもまとめたことがあって、東日本大震災の後ですらその後の災害対応につながっていないという残念な結果が出ていました。より深刻な緊急事態に対応できるように、今回の地震の教訓は活かしたいものです。 https://t.co/sKfIrP915k
ちなみに、当該の論文はこちらになります。結局のところ、平時の準備(テレワークの導入含む)が大事というのが結論です。 https://t.co/wKc2KNTCZH

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