著者
Shohei Yamada
出版者
Japan Society of Library and Information Science
雑誌
Journal of Japan Society of Library and Information Science (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.181-195, 2017 (Released:2017-12-29)
参考文献数
78

本研究の目的は,電子メディアの世界においてオンライン百科事典として参照されるWikipedia が,印刷メディアの世界で確立された百科事典の概念に対応するものであるかを明らかにすることである。対応関係を議論する上では,各メディアの世界が支えている知識の編成において百科事典とWikipedia がそれぞれ占める位置づけを考慮することが必要である。そこで,本研究では,百科事典とWikipedia それぞれの役割とそれらの役割を支える属性に着目して分析を行った。まず,百科事典について議論,論究した文献をレビューし,百科事典の役割と属性について分析を行った。次に,Wikipedia について調査,分析を行った文献をレビューし,Wikipedia が百科事典と同じ役割を果たし,同様の属性を有するかについて分析を行った。結論として,個々の利用という状況を除いて,Wikipedia は百科事典と概念的に対応しないことが示された。この結論はまた,電子メディアの世界におけるWikipedia の位置づけは印刷メディアの世界における百科事典の位置づけとは異なることを示唆している。

言及状況

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"The Conceptual Correspondence between the Encyclopaedia and Wikipedia": roles and attributes of both printed encyc… https://t.co/36UrNaLJBn
一般的にWikipediaはインターネット百科事典と説明されるが、概して百科事典ではない(個々の利用を除く)⇒百科事典とWikipedia の概念的な対応関係 https://t.co/bEdWDdYRIS

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