著者
大場 博幸
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.67-84, 2023 (Released:2023-06-30)
参考文献数
30

2019 年4 月~5 月に発行された一般書籍600タイトルのデータセットを用いて,公共図書館の所蔵と貸出による新刊書籍の売上への影響について検証した。各タイトルについて,発行直後から11ヶ月間,全国を単位として,月毎の売上部数,月毎の所蔵と貸出,月毎の需要を示す指標,月毎の古書供給数と古書価格,同期間の委託状況,同期間の電子書籍の発行状況を調べた。これらをパネルデータとし,売上部数を目的変数,そのほかを説明変数として固定効果モデルによる回帰分析を施した。分析の結果,平均値を基準としたとき,前月の所蔵1 冊の増加につき月平均で0.06 冊の新刊売上部数の減少,前月の貸出1 冊の増加につき月平均で0.08 冊の減少という推計値が得られた。このほか需要の減少や古書供給の増加もまた新刊書籍の売上冊数にマイナスの影響を与えていた。需要の高いタイトルに対する図書館による特別な影響は観察されなかった。

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https://t.co/oSoT9ValgW 公共図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響するか:パネルデータによる分析
>図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響 /一般書籍600タイトル/公共図書館の所蔵と貸出による新刊書籍の売上への影響について検証/需要の高いタイトルに対する図書館による特別な影響は観察されなかった https://t.co/rSySuzR1C3
専門書を出している専門出版社は、図書館に本を買ってもらうことで、なんとかなっているところもあります。では、図書館の蔵書や貸し出しは、新刊本の売り上げに影響しているのか。論文を書いた大場教授に取材しているので、記事を読んでください。 https://t.co/4vm6seXiGc
J-STAGE Articles - 公共図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響するか:パネルデータによる分析 https://t.co/SAQ4LEqvgA
公共図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響するか:パネルデータによる分析(大場博幸) https://t.co/d79dnjOoTB >所蔵1冊の増加につき月平均で0.06冊の新刊売上部数の減少,前月の貸出1冊の増加につき月平均で0.08冊の減少という推計値が得られた。
宣伝を忘れていたけど、新しい論文です。pdf版はまだエンバーゴ期間中のため、抄録だけ。「公共図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響するか:パネルデータによる分析」『日本図書館情報学会誌』 https://t.co/8DVsde6Sse

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