著者
花房 竜馬 荒木 健治
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.860-871, 2021-11-15 (Released:2021-11-15)
参考文献数
13

近年,精神疾患患者の増加に伴い,精神治療におけるカウンセリングの需要が急増している.しかし,精神治療への抵抗感や費用の高さから治療を受けられず,疾患の悪化により自ら命を絶つケースも少なくない.現時点では,心理療法士と同等の精神治療を代行できる対話システムは存在しない.本論文では,心理療法における問題の認識を自動的に行うために,相談者の発話から悩み文,心情文を自動抽出する手法を考案した.その手法を基に,ルールベースによる抽出システム,類似性による抽出システム,分類器による抽出システムを開発した.各抽出システムにより性能評価実験を行った結果,分類器による抽出システムがF値0.73と最も良い性能を示し,提案手法の有効性が示された.

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【論文紹介】心理療法における問題の認識を自動的に行うために、#自然言語処理 を用いてクライエントの発話から悩みや心情に関する文を抽出する技術を開発。3つのアプローチ(ルールベース、類似性ベース、分類器ベースのシステム)の開発と精度検証をした。 #AI https://t.co/x37XsMP1S0
#心理療法 における問題の認識を自動的に行うために、#自然言語処理 を用いてクライエントの発話から悩みや心情に関する文を抽出する技術を開発。3つのアプローチ(ルールベース、類似性ベース、分類器ベースのシステム)の開発と精度検証をした。 #AI #うつ病 #不安 #CBT https://t.co/x37XsMP1S0

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