著者
馬場 重樹 髙岡 あずさ 佐々木 雅也
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.843-847, 2018 (Released:2018-08-20)
参考文献数
12

炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis: UC)やクローン病(Crohn’s disease: CD)では消化管病変の増悪により静脈栄養を選択する場合がある。潰瘍性大腸炎治療の基本は薬物治療であり、静脈栄養は腸管安静や栄養状態改善の意味合いが強い。一方、クローン病治療は薬物療法と栄養療法の二本立てを基本とし、静脈栄養にて炎症の沈静化や粘膜治癒が期待できる。ここでは潰瘍性大腸炎とクローン病における栄養障害の特徴と静脈栄養の位置づけを記載するとともに、実際のエネルギー投与量の設定方法についても概説する。また、静脈栄養が有用であったクローン病の1例を提示し、免疫統御療法全盛の炎症性腸疾患診療における静脈栄養の意義について解説を行う。

言及状況

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時間はたっぷりあるので調べてみた。 IBDの人は普通の人に比べてエネルギーの消費量が多いようだ。活動期は特に。 末梢静脈だと開始から1週間位で食事開始か、中心静脈に切り替えないと栄養不良となるそうです。 今日の昼から流動食開始予定。このまま回復するといいな。 https://t.co/sn0j2LvTtE
@jetSvsSw5FerPVt @m2snr https://t.co/WTxBYKez9F これ見れますか? 点滴みたいなやつです。 退院は出来ないけど、痛みはとまり栄養は取れると思います。
@jetSvsSw5FerPVt @m2snr https://t.co/WTxBYKez9F
うむ/潰瘍性大腸炎治療の基本は薬物治療であり、静脈栄養は腸管安静や栄養状態改善の意味合いが強い。一方、クローン病治療は薬物療法と栄養療法の二本立てを基本とし、静脈栄養にて炎症の沈静化や粘膜治癒が期待できる/炎症性腸疾患の栄養管理における静脈栄養の意義と実際 https://t.co/KkyDi3FX9G

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