著者
髙橋 儀平
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.62-67, 2020-01-01 (Released:2021-01-15)
参考文献数
2
被引用文献数
1

本稿は日本における1960年代後半のバリアフリーの発祥から今日までの展開を概観したものである.日本のバリアフリーの動きは1970年初頭に始まっているが,当初から欧米諸国からの学びが多く,同時にその経験をいち早く実行に移した,障害者自身の行動力によるところが大きい.一方,研究者らはそれらへの技術的情報提供を怠らなかったともいえる.その後80年代の福祉のまちづくりの取り組みを経て,90年代以降のバリアフリー関連法制度の時代が始まる.そして2020年の東京オリンピック·パラリンピックの開催決定を向け,多様な市民の共生を謳うインクルーシブな社会環境への創出に向かっている.ユニバーサルデザインはこれらをハード·ソフトの両面から具体化する技術的プロセスとして今や十分な市民権を有したといえる.バリアフリーの新たな展開に対応した重要なキーワードの1つである.

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RTバリアフリーが進んだのも声を上げた人がいたから。 《 日本のバリアフリーの動きは 1970年初頭に始まっているが、当初から欧米諸国からの学びが多く、同時にその経験をいち早く実行に移した。障害者自身の行動力によるところが大きい。》 日本におけるバリアフリーの歴史 https://t.co/9gejQz7teu
@kimuratomo 「バリアフリー」の歴史に興味がある方は、こちらの髙橋儀平さんの文章を。その先の「ユニバーサルデザイン」「ノーマライゼーション」、さらにこれからの課題までコンパクトにまとめられています。 https://t.co/W69IUgC8cy
どのくらい後退したかというと、ハード面を整える「バリアフリー」のみならず、それでは足りないと積み重ねてきた50年以上の議論を少なくとも無かったことにしている。そんなに昔がいいなら、そういう人たちだけで那古野城の時代へ500年遡って行ってほしい。 https://t.co/W69IUgCG26 https://t.co/ROpbtRXYht
@silvergriffin18 お時間のある時にでも、この論文に目を通してみてください。 https://t.co/aLXcY3N8uh
「1976 年 12 月,川崎市で 60 人の障害者がバス乗務員の差別的な対応に抗議して市バスの運行をストップさせる行動に出た」 日本におけるバリアフリーの歴史 https://t.co/HRHzIwRBd8
@iPDqui6dChE5ilZ @fuemiad 違います。当事者が声をあげたからです。少しは歴史を学びましょう。 https://t.co/s0LOrGNWGq
→実は同年、福祉先進国スウェーデンでも障害者によるバス占拠事件が起きており、障害者の移動権獲得運動もほぼ同時代的に起きていることは興味深い。」 同上 髙橋儀平『日本におけるバリアフリーの歴史』2020 https://t.co/yan8DJVE6c https://t.co/Qc3itGYglb
「1976年12月、川崎市で60人の障害者がバス乗務員の差別的な対応に抗議して市バスの運行をストップさせる行動に出た。バス事業者が初めて障害者問題に直面した瞬間で/、障害者と交通問題にとってエポックメーキングとなった。→ 髙橋『日本におけるバリアフリーの歴史』2020 https://t.co/yan8DJVE6c https://t.co/yLaNw3sade
→ / 仙台で福祉のまちづくり運動を推進した市民、支援者は、1969年に世界リハビリテーション協会により制定されたばかりの国際アクセスシンボルマーク/の普及運動を活動の中心とした。」 髙橋儀平『日本におけるバリアフリーの歴史』2020 https://t.co/yan8DJVE6c https://t.co/lZ3PPMQKwf
→ その後69年末/街頭募金により車いすをデパートや商店街、公共施設に寄贈した市民活動が福祉のまちづくり運動へと発展する。 → 髙橋儀平『日本におけるバリアフリーの歴史』2020 https://t.co/yan8DJVE6c https://t.co/0pS9gFYful
「福祉のまちづくり、すなわち我が国におけるバリアフリーの発祥は、1967年で/宮城県肢体不自由協会の職員による重症心身障害児を外出させる運動会/が発端となり、/ボランティア/参加した車いす使用者と学生との出会いが福祉のまちづくり運動の契機となった。→ 髙橋儀平2020 https://t.co/yan8DJVE6c https://t.co/HAOkjfAO7z

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