著者
野田 洋子
出版者
一般社団法人 日本女性心身医学会
雑誌
女性心身医学 (ISSN:13452894)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.64-78, 2003-03-31 (Released:2017-01-26)

女子学生の月経の経験の実態と関連要因を明らかにすることを目的として縦断的調査研究を行った.第2報では月経の経験に関連する身体的要因,心理社会的要因の分析結果を報告する.対象はA女子短大生で2回の調査に連続して有効であった1,045名である.質問紙は回顧的,自己記入式記名式で,月経の経験と関連要因(自尊感情,楽観性・悲観性,ジェンダー満足度,ストレスとストレス発散,自覚的健康観,ライフスタイル)に関する調査項目で構成される.各要因について2群に分割した平均値の差の検定結果及び先行研究の結果を参考に変数を選択,パスモデルを作成し,共分散構造分析を行なった.結果は以下のとおりである.女子学生の月経周辺期の変化,月経痛,月経観,セルフケア行動の関連要因として身体的要因(経血量,女性年齢)だけではなく,ストレス,ストレス発散や自覚的健康観,楽観性,自尊感情,ライフスタイルという心理社会的要因が重要な関連を持つこと,また月経痛・月経周辺期の変化には月経観が影響することが認められた.月経教育は月経痛・月経周辺期の変化を軽減するセルフケア教育が重要であると共に,ストレスマネージメントや健康的なライフスタイルの奨励,月経観をポジティブにリフレーミングすることの重要性が示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (4 users, 5 posts, 4 favorites)

女子学生の月経の経験 : 第2報 月経の経験の関連要因 https://t.co/NtmYCdnjTD 『楽観性が高い者,自尊感情が高い者は月経痛が低い.楽観性が高いことが月経痛を低く認識するように作用していたとも考えられる.また楽観性や自尊感情は直接月経痛にも影響しているが月経観にも影響を与えており,→

収集済み URL リスト