著者
小野寺 孝義
出版者
日本超心理学会
雑誌
超心理学研究 (ISSN:1343926X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.81-99, 1997-11-25 (Released:2017-08-09)
参考文献数
10

本研究では南インドにおいて超常現象とみなされてきた2つの現象、アガスティアの葉の予言とアムリタが出現するという奇跡のペンダンについて調査した結果を報告する。アガスティアの葉とは数千年前に書かれ、伝えられてきたとされる個人に関する予言の書のことである。指紋から該当するアガスティアの葉を探すと、そこにその個人の家族や両親の名前、過去及び未来が書き込まれているとされる。もう一つの奇跡のペンダントとはアムリタと呼ばれる液体が次々流れ出すとされ、物質化現象の一種とみなすことができるものである。まず、アガスティアの葉については現在の科学で説明がつかないような現象ではないことが判明した。それは超常現象というよりも人間心理の盲点を巧みについたトリックを用いた占いの一種と言えることがわかった。奇跡のペンダントについては、報告されていたアムリタの物質化自体が観察されなかったし、検証自体がペンダントの所持者に拒否された。

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@miomioamour アガスティアの葉 全く知らなかったのでググってみたら 水を差すみたいで申し訳ありませんが とても巧妙なトリックを使った占いの一種 って内容の研究論文がありました https://t.co/7xl0T4ANJ4 https://t.co/mJ4KFfinGo
アガスティアの葉について書かれた論文。占いに5時間もかかっていたら、自分が聞かれた内容なんて忘れて当たってるように感じてしまう。非常にうまいテクニックだ。 https://t.co/Hhu6tKJMEa

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