著者
根本 健司
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.228-233, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
20

結核の中蔓延国である本邦が低蔓延国を目指すためには,結核の早期診断と確実な治療の実践が必要となる.結核発病診断の基本は細菌学的検査であり,耐性菌による治療失敗のリスクを回避するためにも薬剤感受性試験の実施が必須である.一方,潜在性結核感染症診断の基本はインターフェロンγ遊離試験(IGRA)であるが,偽陽性と偽陰性というIGRAの問題点を臨床的に正しく判断する総合力が必要となる.現在の結核標準治療は,結核病学会治療委員会の『「結核医療の基準」の改訂―2018年』に準じて実施される.この指針ではピラジナミド(PZA)を含めた4剤併用療法が唯一の標準治療法と示され,従来使用されたPZAを含まない3剤併用療法を安易に選択することは控えなければならない.本稿では,呼吸ケア,呼吸リハビリテーションに関わるすべてのメディカルスタッフを対象に,結核の診断と治療に関する基本的事項を中心に概説する.

言及状況

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結核接触者に対して実施するIGRA検査について、高齢者への有効性等が書かれた資料はあるか。公益財団法人結核予防会結核研究所の「感染症法に基づく結核の接触者健康診断の手引き」 https://jata.or.jp/law.php 及び「接触者健康診断における高齢者に対するインターフェロン-γ遊離試験の有用性の検討」 https://www.jstage.jst.go.jp/article ...

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参考 「結核医療の基準」の改訂2018で示された標準治療法.INH,RFP,PZAに,EBまたはSMの4剤で初期強化期2か月間,その後RFPとINHを維持期として4か月間継,全治療期間6ヵ月間 https://t.co/5yWOsP3dul

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