著者
上田 章人
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.264-269, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
19

誤嚥に引き続いて起こる肺の障害には,・「口腔内や上気道に定着している微生物の誤嚥によって生じる細菌性肺炎」である誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)・「逆流した胃内容物の誤嚥によって生じる化学性肺臓炎」である誤嚥性肺臓炎(aspiration pneumonitis)・「異物を繰り返し誤嚥することにより引き起こされた細気管支の慢性炎症性反応」であるびまん性嚥下性細気管支炎(diffuse aspiration bronchiolitis: DAB)がある.これらはオーバーラップすることもあるが異なるものであり,経過や治療方針,再発予防に大きな違いがある.しかし,これらはしばしば混同される.誤嚥性肺炎,摂食嚥下障害を正しく学んだ多職種による連携が,さらなる治療・予防の質向上に寄与するであろう.

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これらはオーバーラップすることもあるが異なるものであり,経過や治療方針,再発予防に大きな違いがある。 しかし,これらはしばしば混同される。 誤嚥性肺炎,摂食嚥下障害を正しく学んだ多職種による連携が,さらなる治療・予防の質向上に寄与するであろう。 https://t.co/KFUJG4GgXN
介護職にとっても、以下の上田 章人「呼吸器内科医の立場からみた誤嚥性肺炎」は、是非とも理解し、職場で共有したものである。 https://t.co/KFUJG4GgXN
https://t.co/g0jO0nMN1W
今まで全然正確に理解してなかった... ☆まず、肺炎と肺臓炎は違う ☆誤嚥性肺炎↔誤嚥性肺臓炎(bacterial↔chemical) ☆【びまん性嚥下性細気管支炎】 ☆ 肺化膿症や膿胸が疑われる状況でなければ,誤嚥性肺炎を疑う場合であっても嫌気性菌カバーをルーティーンに加えない https://t.co/kgaDrnC1kp

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