著者
後藤 吉郎 石川 重遠 山本 政幸
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第57回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.E09, 2010 (Released:2010-06-15)

この研究は、アメリカや日本の印刷界で使われているゴシックと呼ばれている活字分類の起源を解明する事を目途としている。ゴシックという呼称は、アメリカと日本の両国の活字見本帳で見る事ができる。そもそもゴシック体は、15世のグーテンベルグ聖書で使われたブラックレターを指し示していたが、アメリカでは19世紀のサンセリフ体を使用する時からこのゴシック体という用語を用いていた。William Gambleが中国の教会で印刷家として任を終えてアメリカへ帰る途中、日本へ立ち寄り、印刷技術の商会をしたが、その折にこのゴシックという用語も教えて帰国したのではないだろうか。Gambleとアメリカの活字鋳造所がタイプフェースを誤ってもたらした事と、この仮説をこの研究で明らかにする。

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日本では、なぜ太さの一様なサンセリフの書体をゴシック体と言うのか。ヨーロッパのゴシック建築や、グーテンベルクなどの初期活版印刷から使われている装飾の多い書体をゴシックと呼んでいるのに、なぜか。 ※サンセリフ  セリフのない書体の総称。セリフとは、文字の線の端につけられる線・飾りで、「うろこ」、「ひげ飾り」、「ひげ」とも呼ばれる。  (凸版印刷(株)WEBサイトより  http://www.top ...

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[書体][研究][論文]

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米語由来じゃん https://t.co/g0CMSKBR9N
@smriji @oddmake このへん?>「アメリカでサンセリフ書体が、最初に見本帳に登場したのは(中略)the Boston Type and Stereotype Foundry の見本帳にゴシックという呼称で掲載」 https://t.co/6LOzvAdqAV

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