著者
三井 直樹
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.11-18, 1999-11-30 (Released:2017-07-21)
参考文献数
43

本論文では印象派絵画とフラクタル幾何学との関わりを検証し, 印象派絵画のフラクタル性を明らかにしたい。印象派の画家たちは戸外での自然観察による制作をするようになり, それに伴い, 「筆触分割」と「視覚混合」という新しい手法を使い20世紀美術に革新をもたらした。また, 生き生きとした自然を再現するために日本美術に見られる大胆な構図の切り取り, 俯瞰構図などを積極的に取り入れた。フラクタル幾何学は従来のユークリッド幾何学では定量化することのできない様々な自然の形を扱うことができることが知られている。フラクタル幾何学では自己相似性がその重要な概念となっているが, 自然の形体や色, 自然光が再現された印象派絵画もこのフラクタルの特性を持ち合わせているはずである。本稿ではフラクタル幾何学を, 美的価値をはかる一つの客観的なバロメータとして捉え, 印象派絵画に表現された様々な造形要素を検証し, 具体的な作品の事例を通して新しい解釈を試みる。

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@aiki253 目を通し切ってはないけどボストン美術館発行の「クロードモネの世界」がカチッとしてて良かったです〜 ただ個人的に一番面白かったのはこれです!ちょっと話として強引な感じもするんですけどねw https://t.co/xbSApIGFGa
@rukacyoAFB @ma_taro_splash @Antariska_SPL2 フラクタル幾何学という学問を使うと、あらゆる形を定量化できるらしい。僕らが知ってる幾何学(ユークリッド幾何学)だと四角とか円とか一部の図形しか無理だけど。 https://t.co/wujthKDnjM

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