著者
坂手 勇次 小島 菜穂子
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.6_43-6_50, 2016-03-31 (Released:2016-05-30)
参考文献数
15

本研究では,日本の伝統的な撥水・防水加工和紙素材を再現し,それを応用した2種類のサンプルを制作した。その対象を,特殊な装飾品や伝統工芸品ではなく, 普段の生活のなかの実用品とすることで, 廃れつつある日本古来の紙文化を再認識することを狙いとした。現代ではあまり利用されていないが,昔は撥水, 防水加工を施した和紙が多く使われていたことに着目し, 食器や雨具などの水に関わる日用品を想定した和紙素材の再現を行った。具体的には、まず、漆,荏油(えのゆ), カキ渋などの伝統工法を試し, 次に、最新工法の液体ガラスコーティングを用いて, 和紙の撥水,防水加工の可能性について,実際の試作による検討を行った。最後に, この試作した撥水・防水加工を施した和紙素材を用いてカップ(食器)と合羽(雨具)を制作した。

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@ginphoto1 それやりたくて昔かなり調べました! 昔は、漆や柿渋、油を使っていたみたいですね。 和傘とか油ですもんね 自前でやるなら、アクリルとかウレタンのニスですかねぇ 和紙の伝統的撥水・防水加工の再現 https://t.co/dw4dMfdBYO

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