著者
及川 久遠
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.19-22, 2020-05-23 (Released:2020-05-20)
参考文献数
7

高等学校の数学の中で「行列」という単元は特徴的なものの1つである.初めて単元として扱われたのは1973年度(昭和48年度)施行の学習指導要領であるが,そのときは「数学一般」という科目にあった内容の「ベクトルと行列」であり,数学一般と数学Iから1科目を選択する選択必修であった.したがって,多くの高校生が行列を学習するようになったのは次の学習指導要領であるといってよい.その後,数学と理科が1年先行した2012年度(平成24年度)施行の学習指導要領で「行列」という内容(単元)がなくなるまで約40年にわたり高等学校の数学で教えられていた.実はまったく無くなったわけではなく,同年に創設された「数学活用」という科目の中で簡単ではあるが扱われている.次期学習指導要領においても同様の扱いになり,単元としての「行列」の復活を望む声は届くことはなかった.本稿では,「数学一般」から「数学活用」までの教科書を参照しながら,次期学習指導要領に向けてこれまで行われてきた行列の教育の特徴について再確認する.

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@nekomath271828 cf. https://t.co/aHwd77a3Fp 及川 久遠, 高等学校数学における行列の教育について, 日本科学教育学会研究会研究報告, 2019-2020, 34 巻, 8 号, p. 19-22, 2020/05/20,
自分は数学IIBの直後で,代数・幾何でした.なるほど.「高等数学教育における行列の教育について」及川久遠https://t.co/ZJplsrZLJD
高校数学から行列無くなってることに驚いてるひと多いけど,高校で行列を広く教えていたのは1973~1993の約20年間です.1970年告示の学習指導要領で数IIにはいって,1989年告示で数Cに移動してるよ. 「高等学校数学における行列の教育について」 https://t.co/4Q4D1eeZLd https://t.co/V8C0f0d3u0
@ACDCSection なくなってはいない。選択しない(できない)生徒はいるだろうけど。 https://t.co/WkqsFVnexL
高校で行列どこまでやったかよく覚えてない。2x2の逆行列はやった記憶ある。 線形変換、回転とかは大学に入ってからだったのか。 https://t.co/KGkBai1wuG https://t.co/uxjYT1xbkh

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