著者
土師 誠二
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.63-70, 2013 (Released:2013-06-07)
参考文献数
28

特定の栄養素投与による生体内遺伝子の発現調節をnutrigenomics とよぶ.mTOR シグナル伝達機構を介した蛋白合成促進効果が報告されている分岐鎖アミノ酸を用いて,癌細胞内の遺伝子発現を調節するnutrigenomics 効果を臨床検討した.肝細胞癌肝切除例を対象に術前30 日間分岐鎖アミノ酸12 g/ 日を経口投与し,PI3K/Akt/mTOR 経路に関する癌細胞内遺伝子発現量の変化をreal-time RT-PCR で解析した.分岐鎖アミノ酸投与は,mTOR 複合体2 の構成成分であるRictor には影響を及ぼさず,mTOR 複合体1 の構成成分であるRaptor とアポトーシス誘導遺伝子Bad の発現を増強させた.分岐鎖アミノ酸による肝細胞癌へのnutrigenomics 効果が臨床例でも認められることが示された.

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アミノ酸の按分でガンに対抗する手段はある 栄養投与による癌内増殖機構の制御 ― Nutrigenomics からみた分岐鎖アミノ酸投与が 肝硬変合併肝細胞癌症例の癌細胞内シグナル伝達に及ぼす影響― 土師 誠二 https://t.co/m8PIABmqr9

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