- 著者
-
丸山 道生
- 出版者
- 日本外科代謝栄養学会
- 雑誌
- 外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
- 巻号頁・発行日
- vol.49, no.5, pp.191-198, 2015 (Released:2016-02-25)
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
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「術後の食事」に関して,「手術後,消化管運動が回復してから,流動食から開始し,徐々に通常の食事にステップアップして行く」と考え方は全世界共通であった.これまで,世界各国には,それぞれの国や地域の食文化を反映した独自の術後食があり,術後食は流動食から常食までのステップアップがある段階食が一般的であった.近年,NST活動や入院期間の短縮の必要性とクリニカルパスの普及の影響などで,術後食の改革の必要性が増していた.それに加え,術後早期回復を目的としたERAS が普及することで,本邦でも術後早期の経口摂取の開始,段階食の見直しが進んでいる.これには手術が安全に行われ,かつ低侵襲化されたことが前提となっている.今後,術後栄養管理は経口栄養が主流となっていくと予想され,術後食の科学的検討が望まれる.