著者
天畠 大輔
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.28-41, 2020-02-29 (Released:2020-05-23)
参考文献数
22

本研究の目的は,兵庫青い芝の会会長澤田隆司の介護思想とその実践について検討し,その問題点を浮かび上がらせることで,いまだ解明されていない「発話困難な重度身体障がい者」の介護思想の枠組みを模索することである.はじめに,青い芝の会の活動の中心を担った横塚晃一の主張に着目し,青い芝の会の思想である「健全者文明の否定」や「健全者手足論」について考察する.次に,横塚の思想に影響を受けた澤田がどのような実践を行っていたのかを整理する.次に,特に重度の発話障がいを抱えていた澤田の,青い芝の会の介護思想を実践することへの限界と課題に言及する.また,介護者が兵庫青い芝の会会長という属性による解釈を行ったことから,両者の間に生じた問題を明らかにする.最後に,本研究の結論として,澤田独自の介護思想とその実践から,「発話困難な重度身体障がい者」における介護思想を考察する.

言及状況

外部データベース (DOI)

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「話法」の問題云々を一旦脇へ置くとしてもよ、天畠氏のこの論文(https://t.co/S7kJZJ95BZ)は、澤田隆司氏を直接知る方にちゃんとインタビューまでして書かれたものでしょ? なのにその論文の主旨を完全に取り違えた内容の寄稿を載せるって、そこに関係したあらゆる人を蔑ろにする行いでは?? https://t.co/RiLkfnHgGO
澤田氏は先読みを断固として拒否するとなっているのだが…(今日のやつと違っている) https://t.co/1J76z2IOyI
→ 論文の受付日は「2019/04/30」であるから、まだ4年も経っていない。そもそも当該論文のタイトルは『「発話困難な重度身体障がい者」における介護思想の検討―兵庫青い芝の会会長澤田隆司に焦点をあてて―』であり、主題が澤田氏なのだ。※参考(https://t.co/tPLt5FmG9j)→
→ 論文内では次のように書かれている。引用『(前略)障がい者運動を牽引した澤田は「(中略)俺の遅さにつきあえ」とばかりに,介護者による先読みを断固として拒否する.』 引用元(https://t.co/S7kJZIS2zZ)※PDFファイル →
天畠大輔さんと安冨歩さんの研究は清沢満之を通じてつながるところが大きい。 天畠大輔さんは青い芝の会の論文(https://t.co/iFOXhJleM8)を書いている。青い芝の思想は大仏空によって語られた親鸞思想をベースにしている。彼らに親鸞思想、とくに悪人正機を語ったのは大仏空(おさらきあきら)→

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