著者
北川 一夫
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.144-146, 2014 (Released:2014-03-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

要旨:脳卒中の危険因子としての脂質異常症の関与は脳卒中の病型により異なり,高LDL コレステロール血症は脳梗塞,低LDL コレステロール血症は脳出血の発症リスクを高めることが疫学的な検討から明らかにされている.一方,スタチンによる脂質低下療法は,過去の臨床試験のメタ解析で,脳卒中とくに脳梗塞発症・再発予防効果が示され,その効果はLDL コレステロール低下程度と関連することが示唆されている.またスタチン投与により,LDL コレステロールを低下させても脳出血リスクを高めることはないことが,メタ解析から示されている.またスタチンは脂質低下作用以外に高感度CRP 濃度低下作用をはじめとする抗炎症作用を有し,血管炎症抑制を介して血栓症予防効果が想定されている.脳梗塞再発予防において,抗血栓療法,降圧療法とならんでスタチンによる脂質低下療法が有効な内科的治療手段と考えられる.

言及状況

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HDL-コレステロールは血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしており「善玉コレステロール」と呼ばれ、一方、LDL-コレステロールはコレステロールを細胞に届け、細胞に必要以上にコレステロールが増えてしまうと、血管を硬化させ動脈硬化を促進するため「悪玉コレステロール」と呼ばれています。したがって、LDLコレステロールは低い方がいいのではないかと考えるのは当然のことと思います。 しかし、コレ ...

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@ashiberse https://t.co/E8z4W9w3o1 種類が違いますね 基本的に医学において高過ぎるのも低過ぎるのも問題です アテローム血栓性脳梗塞はLDLコレステロール値が高いと優位って結果が出てますね
@OdaQ_DM 低LDL-C自体ではなくその背景因子が脳出血と関連しているのではと言われており、スタチンによるLDL低下は脳出血を増やさず、脳梗塞を減らします。 https://t.co/xugoyhTE51 2006年のSPARCL試験で脳卒中既往へのスタチン投与で脳出血が増えたのですが、その後のメタ解析の結果では増えてません。
もう一丁! https://t.co/WXmDbb8MkM!

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