著者
足立 拓也
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.83-88, 2015-06-25 (Released:2016-02-27)
参考文献数
24

2014年に西アフリカで報告されたエボラウイルス病は,過去最大の流行となった.医療従事者を含む多数の感染者と死者を出しながらも,関係者による多大な努力の結果,ようやく流行は終息に近づきつつある. 本稿では5つの疑問を取り上げて,今回の流行の本質について考察する.1.なぜエボラウイルス病が西アフリカに出現したのか?2.なぜ流行がこれほどまでに拡大したのか?3.なぜ医療従事者の感染が相次いだのか?4.なぜ大規模な流行が鎮静化しつつあるのか?5.日本でも同様の流行は起こり得るのか? エボラウイルス病は,病人の世話や葬儀といった人間的行為を介して伝播することから,その流行は自然に鎮静化するものではなく,人為的な努力によってはじめて終息に持ち込むことができる.患者,一般市民,国際社会といった関係者の誰の利益を尊重するかによっても,疾患対策の成否は大きく影響される.

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@EARL_Med_Tw @sowsow1192 諸説あるのは承知の上で 祈祷師は脆弱な政府機能を補完し、住民の生活を守る地元の名士であったケースもあったそうです(村により違うかも) 彼らは噂に踊らされ数千の死者をだしたのです… https://t.co/vXbLiA7bpu

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