著者
太田 一昭
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.213-224, 1989-06-01 (Released:2017-04-11)

新歴史主義批評の基本的な前提と視点についてまとめてみた. 新歴史主義は, 文化あるいはテクストの統一を否定する. 新歴史主義は文学と歴史の二項対立的区分を拒否し, 歴史を, 安定した背景として文学テクストと対置しない. 文学も歴史の一部を構成し, 非文学テクストあるいは他の文化的実践と相互に浸透し, それらのコンテクストになりうると考える. 新歴史主義批評は, テクストを権力関係との係わりという点から分析することに深い関心をもつ. 文学研究の新しい歴史化とは, 新しい政治批評であるとも言える. この批評の政治性は, 特にイギリスのマルクス主義的唯物論派の人々に顕著である. アメリカの新歴史主義者は, 自己の批評活動の政治性を抑圧する傾向がある. 新歴史主義の批評方法にはさまざまの困難や問題点が見出されるけれども, それが最も刺激的で大きな可能性をもった現代の批評方法の一つであることは確かである.

言及状況

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原因はおそらく、それらの書籍が《歴史主義》を過去のものとして扱い、 「《歴史主義》とはどのような歴史観であるか」 「《歴史主義》的な批評とはどのようなものか」 といったことを具体的に示していないことにあるのではないかと思う。 回答でなく申し訳ないけれど、質問者さんは独学で分厚いテキストを読めるほどの人なので、以下を読んでみてはどうかと思う(私としては番号順に読むとつかみやすいように思う ...

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