著者
伊藤 かおる 志賀 保夫 田中 雅織 松浦 晶央 入交 眞巳
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.e36-e45, 2022 (Released:2022-02-15)
参考文献数
28

犬の問題行動に悩んでいる飼育者は,インターネットを通じて解決手段の情報収集を行うと予想されるが,その情報の質については評価されていない.そこで,インターネット上にある咬傷犬のトレーニングに関する情報を網羅的に収集し,情報の質として情報信頼性と動物福祉の考慮を評価した.その結果,質の低い情報に曝されている現状が示された.また,「恐怖」という単語が高頻度で使用されており,「主従関係」や「痛み」といった単語と強く共起していた.飼育者が質の低いインターネット情報に振り回されないよう,飼育者側には,動物福祉の考え方と情報の見方について,ウェブサイト運営者側には客観的で科学的根拠に基づく情報の提供を求めるとともに,飼育者に適切な情報が届けられるよう獣医師らが率先して科学的根拠に基づいた適正な情報を発信していく必要がある.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (49 users, 55 posts, 163 favorites)

私どもの論文。インターネットで犬の攻撃行動についても調べても碌なものはないと言う結果(ザックリだけど)。 これに付随した論文も制作中です。 無料で読めますのでご参加まで。 飼い犬の咬傷行動に関するインターネット情報の信頼性 https://t.co/cY4Rx4nhoZ
@JqNsQ9wkKg5xwFm お疲れ様です。 こちらになります。 https://t.co/0MTF8bx18v
去年に出した論文。インターネットで犬の咬傷行動について調べても得られる検索結果の約7割は科学的根拠もなく、非専門員が書く記事であった。飼い主が頑張って検索しても中々まとまな情報には辿り着けないという実態。 飼い犬の咬傷行動に関するインターネット情報の信頼性 https://t.co/FN5i5vGSkd
今年出た論文。今回の本の出版にも繋がる良い機会にもなった。共著の先生方ありがとうございました。感謝しても仕切れない。私みたいな在野の雑魚を仲間に入れてくれて。 飼い犬の咬傷行動に関するインターネット情報の信頼性 https://t.co/FN5i5vGSkd
結構面白い。 ネットのしつけ情報は割と情報信頼性や動物福祉に欠けるので、困ったら獣医師さんに相談しようという話。 実家の犬もマズルコントロールとかされてたけどあれあまり良くないんだね… J-STAGE Articles - 飼い犬の咬傷行動に関するインターネット情報の信頼性 https://t.co/NLITQLiS4J
犬の噛み癖に関するインターネット情報の信頼性という論文 要約:ネットはクソ https://t.co/F88zSAPBwn
https://t.co/8TpE0f4Qo7 こっちも面白い。 ネットは強い言葉で情弱を操ってる、ってことかな。適正な情報的支援が必要。 いやぁ今更だけど今月の日本獣医学会誌は面白かった。(月末なう)
手元にある日本獣医師会雑誌を眺めていたら興味深いタイトルと要約の論文を発見。 後でじっくり読んでみる。 飼い犬の咬傷行動に関するインターネット情報の信頼性 https://t.co/4wLE0DMOY7
皆さん読んでくれているみたいでとても嬉しいです!ありがとうございます! 飼い犬の咬傷行動に関するインターネット情報の信頼性 https://t.co/cY4Rx4nhoZ
https://t.co/PDHmIMLPGH

収集済み URL リスト