著者
黒崎 嘉子 天野 光彦 栗田 吾郎 桧山 充 岡田 重宣 渡辺 昭宣
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.108-112, 1987-02-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
6

埼玉県内のK血液処理施設で処理された食用と畜血液 (豚) の衛生状態を調査し, 以下の成績を得た.1) K血液処理施設に搬入された原料血液からは, 平均で一般生菌数2.8×104/ml, 低温細菌数1.5×104/ml, 大腸菌群数4.2/ml, 黄色ブドウ球菌数4.6/ml, 耐熱性菌数1.9/mlが検出され, ウェルシュ菌およびサルモネラは検出されなかった.2) 豚の血液は, 4℃ で48時間保管した場合, 細菌数の増加はみられなかった.3) K血液処理施設で生産された製品の「豚プラズマ」からは, 平均で一般生菌数1.9×104/ml, 低温細菌数1.1×103/ml, 大腸菌群数3.2/ml, 黄色ブドウ球菌数2.1/ml, 耐熱性菌数1.11mlが検出され, ウェルシュ菌は検出されなかった. サルモネラは48例中1例から検出された. また, 抗菌性物質は検出されなかった.4) 製品「豚プラズマ」の汚染は, 夏季に高く冬季に低かった.5) 製品の製造工程における各細菌数は, 経時的に大差はなかった.6) 製品「豚プラズマ」は, -20℃ で保存すると, 経時的に細菌数の減少がみられた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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@senzyunamako 人間の血液を食用にする例が見当たらなかったので豚のデータですが 保存 https://t.co/QrQMIANGpQ 加工はやはり加熱だと思います。(参考) https://t.co/6XjilV7UnP

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編集者: Tekeonin
2019-03-20 13:36:24 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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