著者
沼田 淳紀 吉田 雅穂 濱田 政則
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.305-315, 2009-09-25 (Released:2009-09-28)
参考文献数
74
被引用文献数
2 3

温室効果ガス削減の一方策として,木材利用を拡大するとともに木材を長期利用することが考えられる。このために建築の分野では,耐久性の長い住宅建設の取り組みなどが既に行われている。一方,土木の分野では,本体工事に木材を使うことはほぼ皆無となってしまった。著者らは,地盤の液状化対策として木材を地中に打設することを考えている。本論文では,この内,木材を利用する上で大きな誤解が持たれている木材の耐久性について検討を行った。まず,代表的な設計書に示される木杭基礎の変遷を示し,現在ではこれらの設計書から木杭の記載が姿を消したことを示す。次に,木材の腐朽に関する文献調査結果から,地中における木材の耐久性について示す。さらに,1964年新潟地震の事例より,木杭が液状化対策として用いられた事例を示し,最後にそれによる炭素貯蔵効果を示す。

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@04ZZ1A2X9YQLGDo ほじくったあとのこれがみたいです。 沼田 淳紀, 吉田 雅穂, 濱田 政則「1964年新潟地震における木材による液状化対策事例」,木材学会誌/55巻(2009)5号 https://t.co/q8TliqXnLa https://t.co/Pb5nfOk2Ly
新潟駅万代口駅舎、昨年秋の閉鎖時に「約1年かけて解体」と報道されていたけど。名店デパートとか基礎の木杭が発掘されるのが楽しみ。 https://t.co/SKU0lb6xZA

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