著者
石本 あゆみ
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.1-12, 1992-03-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

1.1987~1989年の9月下旬から11月初旬に,北海道風蓮湖と新潟県福島潟で標識調査中,アオジの翼長,頭頂羽の羽色及び,風切羽の換羽について調査した。2.北海道と新潟県をあわせて99個体の成鳥のデータを得たが,地域による翼長•羽色•換羽の違いは認められなかった。3.成鳥の頭頂羽の羽色は性の識別に有効であり,羽色が緑系は雄,茶系は雌となった。性差は自然翼長において顕著に現れ,雄の方が雌よりも翼長が大きかったが,若干の重複を認めた。また,初列風切は換羽を完了していた。4.幼鳥544個体を調査した結果,頭頂羽の羽色は緑系と茶系に大別でき,翼長は緑系の個体の方が茶系の個体よりも大きかった。しかし,その測定値は重複が非常に大きく,ばらつきも大きかった。5.幼鳥の Post Juvenile Molt は Complete Molt, Partial Molt 及び No Molt であった。頭頂羽の羽色に関係なく,最長風切羽が換羽完了している個体は,未換羽の個体より翼長が大きかった。6.幼鳥の翼長のばらつきの原因は換羽状態であり,翼長の長短から性を論じる場合には最長初列風切の換羽状態を考慮する必要がある。7.死亡鳥132個体の各部の測定,頭頂羽の羽色及び風切羽の換羽について調査し,生殖器の確認によって性別を判定した。この結果は生体で得られた推論を裏付けた。

言及状況

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@coccococco13 @Tit_birdy そうだったんですね〜 Ishimoto(1992) https://t.co/S0o5TIF0pm にあるように我々は普段自然翼長で雌雄を判定しているので、この個体がどのくらいの大きさであったか興味があります。
@smallbiowest @konodojiro こちらの報告では、1wのおよそ90%が部分換羽であったことが報告されています。https://t.co/SSju3xrHUp

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