著者
辻 尚志
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.691-694, 1995-11-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
2

身の回りにはアミノ酸をはじめ, 様々な光学活性体があり, 生体は光学活性な場を持つ蛋白質を物質の認識に用いることにより巧みにそれらを見分けながら生きている。日頃, 口にする甘味やうま味などの味, 匂いの素になる物質には光学活性体が多く, 更に, それぞれの光学異性体で作用が異なる場合が多い。医薬品にも不斉中心を持つ化合物が多く, それぞれの光学異性体で薬理作用が異なる場合がある。現在はラセミ体の医薬品が多いが, 今後は安全性の観点から, 光学活性体を開発する方向になりつつある。

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